プロの追い焚き配管洗浄でもゴミの混入が改善しないケース

近年、衛生意識の高まりから、お風呂のお湯張り・追い焚き配管の洗浄についてのニーズが高まり、当社でも風呂釜追い焚き配管洗浄サービスを行っております。(詳しくは下記画像リンク参照)
追い焚き配管洗浄サービス

市販の洗浄剤では改善しない理由

従来、市販の風呂釜配管洗浄剤として知名度の高い洗剤としてはジョンソン株式会社の【フロ釜洗いジャバ】があります。(写真:ジョンソン公式ページより転載)

ジョンソン風呂釜ジャバ

こちらの製品は『毎月26日(フロの日)はジャバしましょう』と、毎月の洗浄を推奨しています。

市販の洗剤は知識の無い一般の方でも、手軽に、安全に作業が出来るように作られているため、洗浄力はそれほど強くはありません。

主たる目的としては『綺麗な状態を維持するためのもの』となります。

裏を返すと汚れを放置して蓄積してしまったものを取り切るほどの強さは無いと丘替えください。

したがって、お風呂でお湯張りをしてお湯を貯めようとすると、ゴミのような汚れがお湯に混入するほど汚れが蓄積してしまった状態では、市販洗剤では落としきれないということになります。

そうなるとプロの追い焚き配管洗浄をする業者の出番となります。

エコキュートは異物が混入しやすい

エコキュートでもよくある事例がこの『黒い粒』や『砂のような粒』の混入があります。
これは追い焚き配管経路の汚れ以外に、貯湯タンクおよびタンクから供給されてくる配管経路の汚れから来ている可能性が高いです。

エコキュートタンクには水の不純物が溜まります。
純粋な不純物もあれば、タンク内壁・配管の腐食が剥離したもの、塩素やカルキ成分等が結晶化したものが沈殿します。

余談として、エコキュートのお湯は飲用に適していないとされています。
これは水道水を一度湧き上げることで、本来水質を維持するために入っているカルキや塩素成分が抜けしまうためです。

タンクに沈殿した不純物を取り除くために、エコキュートは本来『水抜き』というメンテナンスを半年に1回、年に2~3回行うことを各メーカーは推奨しています。水を抜くことで沈殿した異物を一緒に排出するメンテナンスです。
しかし、実際に水抜きをしているユーザーさんは皆無で、販売店もその説明もほとんどしていないのが実情です。

いよいよその沈殿物がお湯張りの際に目に見えて混入するほどの状態になって初めて、追い焚き配管洗浄を依頼されるという事例がエコキュートの場合は非常に多いです。

下記の写真は、タンクからの供給配管には写真のようなフィルターがついていて、これも定期メンテナンスの必要がありますが、写真のように黒いカスがフィルターに付着しているのがわかるかと存じます。
エコキュートのフィルター

また、実際にお風呂のお湯に混入した沈殿物・ゴミの事例写真が下記となります。
エコキュートタンクの不純物

残念ながらエコキュートの貯湯タンク内の洗浄はタンクが圧力容器となっていることから実際にはメンテナンスは水抜きしか出来ません
またタンクからの供給経路は、当社が行う洗浄の追い焚き配管経路とは別経路となっており、洗浄するための洗剤を送り込むことが出来まないため、貯湯タンク内と貯湯供給経路に溜まった汚れは改善することが出来ません

給湯配管の劣化

もう一つ、改善しない理由の多くは給湯配管の劣化による樹脂配管材の剥離です。
これについては非常にイメージしやすい動画がりますので下記参考にしていただければと存じます。

『エコキュートの追い焚き配管の汚れを検証』
https://youtu.be/7Ya1MWuZl-U

樹脂配管の劣化による剥離混入では、黒い粒以外で稀に『フィルム状』の剥離混入があります。
これは賃貸マンション等で空室期間が長かったり、配管の断熱保護が不十分で直射日光・紫外線によって劣化が進むと起きるようです。

当社の追い焚き配管洗浄で仮に改善したとしても一時的で、短期間で同様の症状が出始める可能性が否定できません。

追い焚き配管洗浄で改善しない場合どうしたら?

お客様側からすると『異物の混入が改善しない場合どうしたらいいの?』と当然思われることでしょう。

その場合、やはり選択肢としては、まずは当社のようなプロの追い焚き配管洗浄で改善するかどうか『まずはやってみる』ということが選択肢の優先順位としては一番になると考えます。

いきなり買い替えは避けたいところです。

『一度我々の配管洗浄をお試しください。それでダメであれば追い焚きとは別系統配管の問題か、配管そのものの劣化か、貯湯タンクの問題ということがはっきりしますので、次の対策に移れます』

と説明・提案をいたします。

エコキュートをご使用の場合

追い焚き配管の洗浄後に汚れの混入が改善しなかった場合、エコキュートであれば購入元・メーカーさんにまずは相談されることを推奨します。

エコキュートで5年でこの症状が出て、販売元・メーカーさんに『買い替えしかない』と言われて買い替えを余儀なくされた事例がありましたのである程度の覚悟は必要かもしれません。

賃貸マンションにお住いの場合

賃貸マンションであれば管理会社・オーナーさんに相談をとなります。

賃貸であれば基本的には付帯設備の経年劣化・老朽化が原因ですので、対応してくれるはずです。
ただ、若干『交渉』の要素はあるのでスムーズにはいかない場合はあるかもしれません。

持ち家・分譲マンションの場合

持ち家・分譲マンションであれば、給湯設備屋さんにご相談をとなります。

ただ基本的には経年劣化・老朽化が起因しているので、配管の交換や給湯器そのものの交換等、ある程度の費用負担は免れないものと覚悟しておいた方が良いかと存じます。

もちろん当社でも対応いたしております。


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