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風呂釜追い炊き配管内に潜むレジオネラ菌の危険性

『【注意】入浴施設で相次ぐ…レジオネラ菌感染…多臓器不全に』

こちらは2020年10月15日放送のフジテレビのとくダネで特集されたタイトル記事からの引用画像です（雑な画像でスミマセン）。

お風呂のお湯にレジオネラ菌が繁殖・増殖し、それによって感染した方が肺炎になったり多臓器不全を引き起こしたりする事例についての紹介でした。

銭湯や旅館、介護施設の浴場のお湯はどうしても長時間温め続けているのでレジオネラ菌の繁殖に適した40℃程度の温度に保たれています。
当然浴室浴場の湿度も湯気もうもうで高くなりこれまた繁殖にはもってこい。

当然、次亜塩素酸ナトリウム等の消毒剤を混合し消毒に努めているかと思いますが、水道代＝コストの面で清水を継ぎ足し継ぎ足しで消毒剤の濃度が規定値を保たれなくなったりして起こる事例でしょう。

また介護施設などでは、そもそもの入浴者の方の免疫力が低下しているケースが多いので感染しやすく重症化しやすいということもあろうかと言えます。

レジオネラ症の症状

一般の家庭で、浴室の環境、入浴によってレジオネラ菌に感染しレジオネラ発症するという事例はごく稀ですので、銭湯や施設で「感染が相次いでいる」ことを過剰に恐れる必要は無いと言えます。

ただし、産後間もない母親や乳児、手術退院明けの方、病気で回復途上の方、持病を持たれている高齢な方等は免疫力が低下している場合は注意が必要です。

浴室のレジオネラ菌対策

浴室を清潔保つこと

レジオネラ菌の繁殖しやすい箇所

湯中に繁殖するのはもちろん、イメージとして「カビの生えやすい箇所」「ヌメリの多い箇所」にレジオネラ菌も繁殖します。
下記の写真のような、よく見る風呂椅子の足の部分や裏側や壁の角の部分などは典型的です。

意外に注意が必要なのがシャワーホース、シャワーヘッドです。

本来シャワーヘッドの表面も水滴が滴るので菌が繁殖しやすいのですが、ヘッドの中やホースの中も繁殖しています。毎日のように使用していればまだ常に頻繁に濯がれていることになりますが、数日、数週間使用していないと中では菌の繁殖が進んで増殖しています。

したがって、シャワーヘッド・シャワーホースも一定年数使用したら新しいものと交換することを推奨しています。

意外な落とし穴である風呂釜追い炊き配管内の汚れ

目に見える箇所の汚れ＝菌の繁殖しやすい箇所についてはケアしやすいですが、意外と盲点なのが風呂釜追い炊き配管の内部です。

1日以上お湯を貯めて繰り返し追い炊きをする使い方は要注意

家族が多く、お子さんは早めの時間帯に入浴し、親が仕事の都合等で何時間か後に入浴するため、長時間保温し続けているような使用方法。

またある意味ではエコロジーで水道量を抑えるためにも浴槽のお湯を翌日も追い炊きして使用するような使用方法。

これらの使い方は決して悪いわけではありませんが、お湯の中はもちろん、追い炊き配管内にも菌の繁殖が多くなる使用方法と言えますので定期的なケアが必要だと認識する必要があります。

循環口金具も定期的に清掃しましょう

循環口金具（お湯張りの際にお湯が出てくるところ）もカバーを定期的洗うのはもちろん、金具の部分もブラシを入れる等して清掃することを推奨します。
この循環口金具は風呂釜追い炊き配管に汚れが入らないようにするためのフィルターの役割をしています。エアコンがフィルターの定期的な掃除が必要なように、この循環口金具の清掃も必要だと認識ください。

ただ汚れが蓄積してしまうと分解洗浄や、追い炊き配管そのものの洗浄が必要になってきますので、そこは風呂釜配管洗浄のサービスを行っているプロに依頼することをお勧めします。

追い炊き配管内の洗浄はプロにお任せしましょう。

市販の風呂釜洗浄剤を使用する場合は、新設したお風呂の給湯設備を使い始めた時から定期的に使用することを推奨します。
何年も使用してからなんとなく不安になったから、異常を感じてから市販の風呂釜洗浄剤を使用するのでは手遅れです。蓄積してしまった配管内の汚れは市販の洗浄剤では落としきれません。その際は風呂釜追い炊き配管の洗浄サービスを行っている業者に依頼されることをお勧めいたします。