TOTOの自動洗浄小便器UFS900系の凄さを掃除屋目線で語る
2015年に商品化(従来型からリモデル・改良)されたTOTOの自動洗浄小便器UFS900系は、掃除屋目線から見ると革命的な改良だと思っています。
あ、大阪の掃除屋でコジワンサービス株式会社のしゃっちょさんです。
掃除屋から言わせていただくと、トイレ掃除で最も厄介なのが実は小便器なんです。
大便用の洋式トイレ・便座より小用なんだから簡単だろ?大じゃなくて小なんだから?というイメージを持たれてしまうのですが、逆なんです。
その辺を、このTOTOさんの改良された小便器の特長を交えて語っていきたいと思います。
小便器の嫌な臭いの元凶は排水トラップ
『小便器があるなんて聞いてないよ~、言ってよ~( ;∀;)』って掃除屋あるあるなんですが、それぐらい小便器があると泣きたくなります。
泣きたくなる最大の要因は【排水トラップ】と呼ばれる水が排水されているところの落し蓋のような部品とその排水穴です。
上記の写真のトイレはパッと見は綺麗です。
が、やはり排水トラップを外してみるとトラップとその周辺には尿石汚れが溜まっているのがわかります。
表面的に綺麗にしていても、そこはかとなくオシッコ臭い…というのはここが原因であるケースが多いです。
でもこの写真の例はまだ綺麗な方です。
酷いものは、一般家庭でも下記のように尿石でガチガチになっているものが多いです。
掃除屋泣かせなのがこの排水トラップが、古い便器ほど大きく、複雑な形状をしているため、手で持つとずっしり感じるぐらいの大きさです。生け花出来るんじゃ…というような花瓶か鉢のような感じです。
写真のものはまさにそれです。
それが尿石でガチガチになっていると、もう絶望しかありません…( ;∀;)
尿石を薬剤で溶かしたり、物理的に削ったりしながら落とすわけですが、その過程では化石化していた尿が分解・液状化することで尿臭が全開に解き放たれるわけです。そりゃあもう掃除屋さんは大変です( ;∀;)
排水トラップの小型化と尿石の抑制に成功したリモデル型
トラップの小型化により、洗浄水量を削減。さらに定期的にインターバル排水管洗浄で、定期的に排水管洗浄を実施し尿石抑制します。
簡単に言うと、排水口のところに尿の残留と戻りなく排水され、花瓶か鉢かというような排水トラップ蓋が無くなったという、掃除屋からすると感謝感激なリモデルとなっているのです!
一目瞭然ですよね、この排水トラップの小型化は!事実上、トラップ蓋は無くなり、目皿(ゴミキャッチ)だけになっています(写真は目皿を外した写真)。
汚れが付きやすく、掃除しにくい形状からの改良
従来型は皆さんもよく見る形状(写真:左)かと思います。
これ掃除屋からすると超しんどいんです。掃除しにくくて仕方がないんです。
赤矢印の段差・出っ張りハングした箇所、掃除屋を泣かせるための形状か?と言いたくなります。
当然、汚れや尿石はそういった箇所に蓄積されます。
それが、リモデルされた形状を見ていただければ一目瞭然。垂れ染みは付きにくく、清掃しやすい形状になっています。
こうなって見ると、なんで最初からこうしなかったんだ⁉と言いたくはありますが、設計者さん、マジリスペクトです。
おわりに
このコンテンツはステマではありません(笑)
TOTOさんのこの小便器が津々浦々に代替・普及されていくことを、掃除屋目線から心から祈ります。
以上、掃除屋から見たTOTOさんのリモデルされた自動洗浄小便器の革命的な改良についてでした。
製品の詳細は下記のTOTOさんのサイトを参照ください。
もっともっといろんな機能や従来品との対比が詳しく書かれています。
本ページの画像等も一部下記より抜粋しております。
【商品詳細】
https://jp.toto.com/products/publictoilet/autowashurinal/
開発者の開発秘話なんかもなかなか読ませますので是非。
【開発ストリー】
https://jp.toto.com/company/csr/csractivity/technology/story/20/